【北京五輪 野球・日本2―4米国】マー君はちょっとだけ誇らしげだった。ダルビッシュの後を受けて3回から登板し、5回を2安打無失点。そして無四球。「リズムよく投げられた。それに課題の四球も出さなかった。
自分の投球ができました」。予選リーグ3試合で7回3安打無失点。次代を担う19歳の若武者は、国際舞台で確かな足跡を残した。

3回、2番手として登板する田中
15日のオランダ戦は1回無失点も2四球。「こんな投球じゃ大事なところで投げさせてもらえない」。そう吐き捨てたのには理由があった。当日は頭を丸刈りにして球場へ。兄貴分のダルビッシュに命じられたと説明していたが、実はミーティングに遅刻したための“罰”だった。汚名返上。この日は打者17人で3ボールはわずかに2度。意地の無四球で首脳陣に猛アピール。最初の4戦が2勝2敗で先発機会は消滅したが、田中はこれ以上ない財産を手にした。
「残り2試合も準備するつもり。いけと言われればどこでもいきます」。6回、3アウトになりながら次打者に1球投げてしまった珍プレーには「あれ?と思ったんですけど、あんまり気にせず投げちゃいました」。その豪快さこそが最大の魅力。さあ決勝トーナメント。19歳右腕にはまだ仕事が残っている。
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