液体としてのH2Oを表す語として、日本語には「湯」と「水」がある。この場合、湯というもの、水というものの区別がまずはっきりとあって、それに対してそれぞれ「湯」および「水」という名前がつけられているというふうに普通考えられる。これは、ごく当たり前の見方であり、たしかにそういう面もある。しかし、よく考えてみると、これによってすべて説明がつくわけではないことがわかってくる。(この見方に従った場合)、あらかじめ存在すると見られる湯とは一体なんか、また、水とは何かを考えてみると、湯は温かいもの、そして水は冷たいものという程度の漠然としたことはいえても、では、何度以上が湯で、何度意以下が水かということになると、はっきりと決めることはできない。つまり、自然界には、水と湯の明確な区分というものは本来存在しないのである。
注1「湯」および「水」: 「湯」と「水」
注2あらかじめ: もともと、はじめから
注3漠然とした: はっきりしない
問「この見方に従った場合」とあるが、「この見方」とはどのような見方か。
1日本語には液体のH2Oを表す語として「湯」と「水」があるという見方
2湯と水の区別がはっきりとあって、それぞれに名前があるという見方
3湯は温かいもの、水は冷たいものであるのが当たり前であるという見方
4自然界には、水と湯の明確な温度の区分は本来存在しないという見方
正解:2